少年たち~Born TOMORROW~
日生劇場 2017.9.7~9.28(全33公演)
大阪松竹座 2017.10.27~11.12(全27公演)
ここは刑務所。窃盗、傷害、詐欺など、様々な罪を犯して収監された少年たちが、鬱屈した心を抱えながら日々を過ごしている。
誰かを守るため、夢を叶えるため、信念を貫くためー
少年たちの犯罪の背景には、それぞれの事情があった。
2つの房に分かれて収監されている少年たち。
閉ざされた空間での生活が心を荒ませるのか、チームの間では常に争いが絶えなかった。
ある日のこと。刑務所に、新入りの少年が収監される。
孤児院で育った彼は心に深い傷を負っていたが、
少年たちとの出会いを経て、音楽の素晴らしさを実感するようになる。
さらに、喧嘩に明け暮れていた2つのチームは、
新入りの出現によってわだかまりが解け、いつしか仲間意識が芽生えるようになった。
月日が流れ、少年たちの出所の日が近づいてくる。
次第に彼らの間には、絆と呼べるような関係性も芽生えてきた。
だが、少年たちは知らなかった。その先に待っている、あまりに過酷な運命をー
(少年たち~Born TOMORROW~パンフレットより)
全60公演お疲れさまでした。9月に日生劇場から始まった公演の幕が無事に降りてよかったです。
今年は例年よりも戦争色が濃くて。二幕では各々が音楽と戦争、劇場と戦争、伝単、空襲とより戦争にフォーカスを当てたシーンが多かった。
戦争について、自分から興味を持つことがなければ学生の頃に授業でさらーっと学ぶだけなので、こうして様々な視点から戦争との関わりの端々だけでも伝えてもらえたのはよかったなあと思います。
ただ基本的に少年たちという舞台は報われない話なので、ハッピーエンドがすきなわたしにとってはわりと見ているのがつらい内容だった。取り扱っているテーマが「戦争」なのでこればかりは仕方ないことなのだけれど。
まず、日生劇場と松竹座では全く同じことをすると思っていたけれど、松竹座の幕が開いてびっくり。松竹座公演ではオープニングのショータイムが増えていました。ちなみに日生劇場ではオープニングのショータイムはありませんでした。
【オープニングショータイム】
Daybreaker
・ZIG ZAG LOVE、IN THE STORM
・Acrobatic、BE CRAZY
・Lucky Man、この星のHIKARI
DaybreakerとBAD BOYSが固定であとは4種類を公演ごとにランダムで、という感じ。このショータイムが終わって、大我が一言二言話して少年たち本編へという流れ。
さらに本編のショータイムも日生劇場と違って、松竹座公演では曲数が増えていた。
【日生劇場】
NON STOP
この星のHIKARI(SixTONES)
Ⅵ Guys Snow Man(Snow Man)
JAPONICA STYLE(SixTONES)
epilogue(Snow Man)
We'll be together
【大阪松竹座】
NON STOP
SixTONES煽り
Ⅵ Guys Snow Man(Snow Man)
JAPONICA STYLE(SixTONES)
Boogie Woogie Baby(Snow Man)
Amazing!!!!!! (SixTONES)
epilogue(Snow Man)
We'll be together
曲目が増えたのは嬉しかったけど、この星のHIKARIがだいすきなのでカットされてしまって切なさの極みだった…結局オープニングのシャッフルでも、Lucky Manとこの星のHIKARIには一度も当たらなかったので、松竹座では聞けずに終わった…この星のHIKARI( ;∀;)
お芝居の面では、岩本くんが去年と演技を変えてきていたのがよかった。去年は大声でがなるような台詞運びだったけれど、今年は静かな怒りが「辛い苦しいどうして」というような心の迷いも見えて、胸が苦しくなるような演技だったなあって。
なにより大我の演技がすごくよかった。わたしは自担ばかり見てしまう人間なので、あまり他の子にまで意識を向けられないのだけれど、個人的に大我の演技はずば抜けてよかった。さすが外部の舞台仕事を勝ち取っただけあるなあと。歌が抜群に上手いのはもちろんだけど、細やかな表情とか仕草とか引き込まれるものがあった。初めは誰とも打ち解けられなくて視線も合わせられなかった大我が、SixTONESと仲間になって、そのあとのBeautiful lifeでは北斗くんと視線を合わせて頷いてから歌い始めていたのがすごく素敵だったなあ。みんなと打ち解けていくに連れて、自信が出てきたというか、きちんと他人と向き合えるようになっていくような大我もすごく良かった。
あとは二幕の戦場のシーンで、わたしはもうジェシーの背景にマリウスくんの影が見え隠れしてしまって\(^O^)/去年の「少年たち 危機一髪!」ではマリちゃんが出演していたのですけれど。ジェシーがマリちゃんと戦地で出会って友情を深めていくシーンがとてもすきだったので、今年の戦場のシーンを見るとついついマリちゃんを思い出してしまった。ジェシーの「優しいやつから死んでいくなんて誰が言ったんだ」という台詞の「優しいやつから死んでいく」と言っていたのもマリちゃんだし、「敵をたくさん倒すと貰えるんだ」とジェシーが胸につけていた勲章も、マリちゃんが亡くなったときに胸につけていた勲章を去年はジェシーが握りしめていたんだよなあ、と去年のマリちゃん懐古でした\(^O^)/それにしても去年のサブタイトルは「危機一髪!」だったんですね、すっかり忘れていました\(^O^)/
例年Heartbreak Clubをやっていたところが、Vanishing Over(Snow Man新曲)になっていたのだけれど、Vanishing Overは疾走感があってかっこよくてすきだった!そのあと、Snow Manがはけて大我が入ってくるときに、大我にSnow Manが自己紹介をするのだけれど、このシーンがほんとにわたしの癒しだった( ;∀;)あべふかで唯一きゃっきゃしてるシーン…!あべふかちゃん2人で床に座って遊び出したり、あべふかちゃん2人でボケたり、ほんとーーーーにかわいかった!それもこれも渡辺くんが大我に絡んでいる時間が無駄に(笑)長いおかげ!ありがとう渡辺くん!
今回の少年たちで松竹座に初めて入ったのだけれど、いやあ狭い!びっくり!客席と舞台までの距離が近いのもあるけれど、舞台自体も横幅が狭い。やっぱりショータイムで起立するのは最後まで慣れなかったな。
日生公演に比べて松竹座公演は、良い意味でも悪い意味でもやりたい放題やっているなあという印象でした。仲が良いのは素敵なことだけれど、仕事との分別はきちんとつけてくださいね、って感じ。今年はほんとのほんとに12人だけのステージなのに、自覚がないのかな、なんだかもったいないなあ、という感情が残ってしまう舞台でした。
なにはともあれ、何度も大阪へ足を運んでいたけれど、松竹座に入ったことがなかったので、松竹座に連れてきてもらえたことは素直に有難いです。
日生劇場から始まった少年たちBT、そして少年たちLIVE、最後に松竹座での少年たちBTと約2ヶ月半かな?お疲れさまでした。Snow Man、SixTONESともに長丁場の現場、大変だったと思います。自分たちのためになる2ヶ月半になっていたらいいなあと思います。おしまい。
少年たちLIVEはこちら。